「ジャコメッティ展」@国立新美術館 |
細長くゴツゴツしてやせ細っている人、女性、犬も猫も。ジャコメッティの眼差しの内に現れる姿。当たり前と思い浮かべる細部の集積ではなく「見えるとおりに」がここにある。芸術(あるいは表現)とは、なんて自由なのだろう。そしてだからこその、緊張感たるや。
同美術館で観た「チューリッヒ美術館展」(2014年)以来のジャコメッティ作品。没後50年に開催された今回の大回顧展は、彫刻、油彩、素描、版画など132点もの作品と一度に向き合える贅沢な時間。
最も心に残ったのは、この作品。
《森、広場、7人の人物とひとつの頭部》1950年
ブロンズ
静止した瞬間から、一斉にそれぞれの物語が今また流れ出す、そんな揺らめく間が目の前に現れているかのようだった。交わらない視線、直立する同じポーズで正面を向いて立つ人達は雑踏の中の孤独のよう。大きさも、また全身像と頭部と、異なる像が並ぶ空間。タイトルにある「森」「広場」とは何なのだろうかと眺めていると、神話のような静謐な深淵が漂う作品の内に吸い込まれそうだった。
「ジャコメッティ展」(~9月4日(月)まで)
スターゲイジー・パイからの連想ですが、彼の作品って「目刺し」を立てたように思われることも。
尻尾をご飯に挿すのです。 これも、ある種のジャコ飯でしょうか。
いやはや初めて知るスターゲイジー・パイに度肝を抜かれました。
息を呑む衝撃の画、いやはや。わたしは指宿を思い出しました、ウムム。
並び称されるハギスは六本木のバーで初めて教えてもらい大変美味だったのですが、
こちらのパイはどのようなお味でしょう?想像するだけでドキドキします。